午睡前など、即興のお話をしています。
年長さんに入った時、こんなお話をしました。
「桜保育園の年長さんにはさとしくんとはなこちゃんという仲良しのこどもがいます。
お家も近くて、よく一緒に遊んでいるんです。
そろそろ暑くなりプールの始まるこの時期、ふたりは同じ悩み事を抱えます。
それは、水がちょっとこわいこと!!!
ふたりとも、水に顔をつけることもこわいようです。
そんなある日、先生がプールの時間に碁石とりゲームをしましょうと言いました。
しろと黒の碁石をプールにばらまきます。
さとしくんとはなこちゃんはどきどきです。」
ここらへんで、年長さんの男の子がこういいました。
「わ〜〜!大丈夫かな??」(かわいいですよね)
「先生が顔をつけるのが嫌な人は手を伸ばしてとってごらん!と言いました。
さとしくんは手を伸ばしました。でも、もう少しと言うところでとれません。
他の子は、ざぶんと潜って碁石をとっていきます。
さとしくんは、勇気をだして潜ってみました。
目をつぶって!!
すると、偶然手に碁石が触れました。
やった〜とったよ〜〜!!
大声で先生に知らせませす。
先生は「すごいわね〜!」と誉めてくれました。
さとしくんは本当にうれしそう!!」
ここで、また年長さん!!「お〜〜やった〜〜!!すごいな!さとしくん!!」
「はなこちゃんは、困った顔をして立っています。
さとしくんはすごいな!と思いながら、情けなくて仕方ありません。
白い碁石がはなこちゃんの足の側に落ちています。
手を伸ばせばとどきそう!!でも、水にゆれてうまくとれません。
すると、他の子が「はなこちゃんのとこにもあるぞ〜」と近付いてきました。
そのとき、さとしくんが「はなこちゃんがんばれ!」と言いました。
はなこちゃんは「えい!」と潜りました。
でも、とれませんでした。もういちど、さとしくんが「もういっかいだよ」と言います
はなこちゃんはもう一度もぐりました。
白い碁石がとれました。」
「お〜〜〜!!はなこちゃんもやったね!!おれうれしいよ!!」
午睡前だというのに、もりあがってしまった年長さん!!
しまった・・・と思いました・・・
が、自分のことのように喜んで聞いてくれるこどもたちがなんともかわいかった日のお話でした^^